中学生が相談する相手は?
中学生でなくても、誰でも悩みのひとつやふたつはあるモノです。ただ、長年続いているような悩みであれば、「よくなればいいなぁ~」とは思いながらも、半ば諦めてしまっていることも少なくありません。そこまでいくと、悩みとして誰かに相談するという感じではなくなることが多いかと…。
しかし、そのような悩みは、悩みであることには変わりはないため、解決できそうであれば、誰かに相談するようなことはせず、自力で解決しようとすることも少なくありません。
例えば、太っているため「痩せなければ…」と長年思っていても、旺盛な食欲には勝てず、痩せることが出来ないでいる人は少なくありません。しかし、テレビCMなどで、簡単に痩せられそうな商品が紹介されていれば、お金さえあれば、誰かに相談などせず、とりあえずその商品を購入するかと…。
という訳で、悩み事があっても、必ず誰かに相談する訳ではなく、誰にも相談せずに、自分の考えだけで悩みを解決させようとすることも少なくありません。
ただ、どうすれば良いのか判断できず、誰かに相談したいと思うことがあって当然です。例えば、中学生であれば下記のようなことで悩むことが少なくありません。
中学生の悩みの原因
①容姿について
②人間関係について
③勉強について
④クラブ活動について
⑤進路について
⑥家庭環境について
⑦学校以外での活動について
⑧お金について
①容姿について
容姿について、冗談半分で「二重まぶたにしたい」とか「鼻を高くしたい」などと、友達同士で話すことはあるかと思われますが、それは相談ではなく、あくまで希望とか冗談というレベルです。もし、本当に整形手術をするのであれば、手術費用が必要であるため、相談相手は、友達ではなく親になります。
②人間関係について
人間関係の悩みは、子供特有のモノではなく、大人でも悩んでいる人は多く、退職理由のトップだと言っても過言ではないほどです。それほど難しい人間関係ですが、友達同士でケンカをしたときなどは、友達に間に入ってもらって仲直りするということはよくあります。そのような場合、相談するのは友達ということになりますが、登校するのが嫌になるほどのイジメを受けているような場合、友達に相談しても解決できないことが多いため、相談するのは親または先生ということになります。
③勉強について
勉強について、分からない所を教えてもらうのは友達であったり先生であったりしますが、塾に通うとなると、お金が掛かることですから、当然相談するのは親になります。どこの塾に自分に向いているのかを調べるために、情報収集を兼ねて相談するのは友達であっても、最終的には必ず親と相談することになります。
④クラブ活動について
クラブへに関しては、自分が興味を持っているクラブに入部するのが普通で、親に相談することもあるかとは思われますが、基本的に自分の考えてで決めることが多いかと思われます。なお、友達と一緒に入部することもあるほどですから、クラブに関しては、相談するとすれば親より友達の方が多いかと…。
⑤進路について
中学を卒業したあとの進路については、非常に大切な問題ですから、友達に相談することもあるかとは思われますが、親や教師を除いて友達同士で決めることは、ほとんどありません。進路に関しては、本人の意志が最優先されますが、親の考えが大きく影響する場合もあります。こればかりは、各家庭の教育方針や考え方によって大きく異なりますが、いずれにしても親に相談せずに決めることはあり得ません。
⑥家庭環境について
家庭環境は、各家庭によってかなり違います。ほとんどの家庭が似てるように見えて、実際は全く異なります。そのため、第三者が自分の家と同じように考えてアドバイスをすると、全く意味をなさないどころか、惑わせることにもなりかねないため注意が必要です。そのため、中学生が同級生に家庭環境のことを相談しても、的確なアドバイスをもらえる可能性は高いとは言えません。従いまして、家庭のことで家族以外に相談するのであれば、まずは先生や親類が良いかと…。
⑦学校以外での活動について
学校以外の活動といえば、スポーツクラブや塾などの習い事が主なモノになります。習い事ということであれば、月謝などが必要になりますから、友達に誘われたとしても、親に相談しない訳にはいかないはずです。
⑧お金について
人間が生きていく上で、お金は必ずといっていいほど必要になります。学校などで必要なモノを購入する場合など、お金が必要な場面は多いのですが、そのようなモノのお金のことで他人に相談する訳にはいきません。そのため、中学生がお金のことで相談するのは親ということになります。
中学生にもなれば、好きな異性が出来たりもしますので、告白するべきかどうか悩むようなこともあります。そのような場合、相談するとすれば親ではなく友達ということになるかと…。
しかし、①~⑧を見て、ほとんどの場合、中学生が相談する相手は親ということになります。それは、中学生の子供に対して、最終的に全責任を持つのは親だからです。
そのため、親として様々な場面を想定しておく必要があります。例えば、高校に進学するのであれば、それなりのお金は必要になりますし、習い事をさせるにもお金は必要になります。
他には、万引きや喫煙など、何度も問題を起こしているのであれば、学校以外の相談機関に行く必要なども出てきます。
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親に頼れる状態を作っておくことが大切
という訳で、まわりとの関係を上手く築くことが出来るように練習するのが中学校ですから、何かあったときに相談できる友達を作ることも大切なことですが、責任問題が発生した場合は、必ず親が責任を取らなければなりません。そのため、中学生の悩みの相談相手は、最終的に友達より親ということになります。
これは、ほとんどの人が当たり前のように思っていることですが、中学生くらいになると、「親に相談できない」「親に相談しにくい」と感じて、親に相談することなく自分で判断して事態を悪化させる場合があります。
そのため、子供がそのように思い込んでしまわないように、普段の生活の中で、親を頼れる親子関係を築いておく必要があります。
それが出来るようにしておくには、普段から会話するということを心掛けることが大切なのですが、「おはよう」「おやすみ」「ただいま」「おかえり」さえ言わない親子がいます。その程度の言葉さえ交わしていないのに、何かあったとき素直に心を開くことが出来るはずはありません。
普段、言葉を交わさなくても、親子なので全てを分かり合えると思っているのであれば、それは大きな間違いです。
という訳で、あまり親子の会話がないと感じる場合は、元気よく「あいさつ」することから始めて、気軽に相談できる雰囲気作りを心掛けておくべきです。
中学生は、反抗期などで情緒不安定であったりもしますので、理屈通りにいかない場合が少なくありません。それでも、何かあったときに普通に会話が出来て、相談に乗れる親子関係を築くために、普段から言葉を交わすということを心掛けておくことが大切です。
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