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中学生に携帯電話は不必要か?

①携帯電話を持つメリット
・緊急時に連絡を取ることが出来る
・居場所を確認することが出来る(要設定)
・辞書代わりになる
・機械に対する苦手意識をなくせる

②携帯電話を持つデメリット
・費用がかかる
・SNS依存などになる可能性がある
・出会い系などで事件に巻き込まれる可能性がある

上記以外にも、挙げれば色々と出てくるかとは思われます。なお、メリットもデメリットも、状況や考え方によっては逆の意味を持つ場合もあります。

ただ、ここまで携帯電話が一般的なモノになると、小学生でさえ持つ時代になっていますし、高校生であれば9割以上が持っています。現在、中学生の携帯電話保有率は約50%くらいですが、今後は保有率は増えていくのではないかとみられています。

しかし、中学生に携帯電話を持たせる必要はないと考える親は少なくなく、中学生の携帯電話保有率が一気に跳ね上がることはないのではないかと思われます。

中学生に携帯電話を持たせるべきか否かという問題は、明確な答えはなく、各家庭の親の考え方次第となっていますが、争点となるのが「緊急時の連絡」です。

緊急事態に陥ることなど滅多にないので、携帯電話を持たせる必要はないと考える親もいれば、緊急時に備えて携帯電話を持たせるのは保険であり、それは親の責務だと考える人もいます。

確かに、緊急事態に陥ることは滅多にありません。そのため、中学3年間を携帯電話なしで過ごして、何ら問題がなかったという中学生は多いと思われます。

しかし、子供にイタズラしようした大人に向かって、近くにいた子供が携帯電話で写真を撮るフリをしたら、その大人は逃げて行ったという話もありますし、ひき逃げをした車などを携帯電話で撮って捜査に協力したり…ということもありますので、最悪の事態を考えた場合、持っていれば役に立つ可能性はあるかとは思われます。

という訳で、中学生に携帯電話は不必要か?という問題に対して、様々な状況を想定して「いざというときの保険」という考え方をすれば、念のために持たせておいた方が良いということになるかと思われます。

ただ、中学生に携帯電話を持たせると、弊害が出る可能性も否めません。その折り合いをどこで付けるかということですが、例えば、「携帯電話は1日2時間しか使わせない」「携帯電話は20時以降は使わせない」「携帯電話でネットは見させない」などの約束事を作って、携帯電話を持たせている親もいますし、約束事を作っている自治体などもあります。

ちなみに、携帯電話を持っていて不要だと感じる中学生がいるのも事実です。実際に携帯電話を持ってみて、自分には必要がないと感じた理由は、下記のような理由が多いようです。

携帯電話が不要だと思う理由
・電話を使うことがない
・勉強に集中できない
・ほとんど使わない
・仲間はずれになる怖さがある
・迷惑メールが多い
・依存度が高まる自分がイヤだから

しかし、中学生に携帯電話を持たせて非常に良かったと感じている親がいるのも事実で、下記のような事例があります。

携帯電話を持たせて良かったと思った理由
・親が病気がちで、子供の携帯電話に連絡をして、色々と頼めたので助かった。
・塾の到着時と終了時の安否確認で使って安心できた。
・辞書代わりに使って、勉強を効率化できた。


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結局、中学生に携帯電話を持たせて、良い面を感じている人もいれば、悪い面を感じている人もいるため、何に重きを置くか次第で考え方が180度変わってしまいます。

そのため、家庭内でよく話し合って、携帯電話を持つべきかを判断するしかないのですが、一部の中学生は、親にバレないように出会い系サイトなどを利用しているということを知っておかなければなりません。

出会い系サイトを利用した経験のある中学生に関する調査結果はありませんが、ネットの掲示板などで調べてみると、親たちが想像している以上に、多くの中学生が出会い系サイトに関わっているようです。

お小遣い欲しさに、大人たちの餌食になっている中学生がいるのも事実です。中学生が携帯電話を使うということは、そのような側面もあるということを認識しておくべきです。要は、親が監視しきれない場合もあるということです。「うちの子に限って…」と思うのが親というものですが、携帯電話を介して事件に巻き込まれた中学生が少なくないことは、多くの親が周知の事実です。

という訳で、たかだか携帯電話ですが、中学生に持たせるとなると、考えなければいけない要素は色々とあります。最終的に責任を取るのは親ですし、各家庭によって事情は違いますから、親が自由に判断すれば良いのですが、判断すべき材料は意外なほど多いということは知っておくべきです。


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