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中学生に出産させずに、中絶させる場合に必要な事とは?

中絶の実態

2011年の日本性教育協会の調査結果によると、中学生の性交渉経験者の割合は、男子中学生が25%で女性中学生が20%でした。

厚生労働省の2013年度の報告では、103万人の赤ちゃんが生まれたのですが、残念ながら19万人もの中絶件数がありました。その19万人のうち、約10%が10代の中絶で、1日あたり約53件もの中絶が行われていることになります。

中絶というものは、誰も望んでいません。それでも、上記の通り多くの中絶が行われています。そのため、少しでも中絶を減らすべきで、これは中学生だけに限ったことではありません。

国連の調査結果では、しっかりした性教育が行われている国の子供たちは、性交渉に慎重になるということが報告されています。それに基づいて考えると、中学生の中絶を減らすためには、もっと深く濃い内容の性教育をすべきなのかも知れません。

【中絶の方法】

①薬による中絶
②手術による中絶

中絶手術がイヤだということで、薬での中絶を考える人もいます。妊娠中絶薬としては、「RU-486(ミフェプリストン)」という薬があります。しかし、欧米では認可されていますが、日本では認可されていない薬であるため、日本国内では法律によって販売することは禁じられています。

ただ、ネットなどで個人輸入して手に入れることは出来るため、「RU-486」の使用を考える人はいるかと…。

しかし、「RU-486」は、腟からの出血や重大な感染症になる可能性があるため、医師の経過観察が必要です。いずれにしても、個人が「RU-486」を使用するのは、かなり危険を伴う行為であるため、無理して手に入れて使うモノではありません。


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中絶に必要なモノ

という訳で、年齢に関係なく、日本で中絶する場合は病院で手術するしか方法はありません。その際、必要なモノは、本人と性交渉した相手の同意書です。これは、中学生であっても、成人であっても同じです。あと、未成年者が中絶する場合でも、法律上は親の同意は必要ありません。しかし、未成年者の場合に限り、保護者の同意を必要と決めている病院もあります。

妊娠12週(4ヶ月)までであれば、中絶手術をしても入院は必要ありませんが、妊娠12週以上になると入院が必要になります。従いまして、費用も余分に掛かることになります。ちなみに、通常4ヶ月未満での中絶手術の費用は10万円くらいです。しかし、妊娠4ヶ月以上になると、入院費用が掛かるため、妊娠4ヶ月までの費用の倍以上は必要になります。

妊娠中絶については、母体保護法で「妊娠21週6日まで」と定められています。そのため、妊娠21週目までに、人工妊娠中絶をするのかどうか決める必要があるという訳です。

中学生同士が性交渉をし妊娠してしまった場合、当事者2人だけで子供を産んで育てられるはずはありません。そのため、双方の親も含めて話し合いをし、産むことに決めたとしても、結婚できないのですから、当面子供を育てるのは女性側の家族ということになります。それ以外にも、様々な問題が待ち受けているため、中絶というものは簡単に答えを出せることではありません。

という訳で、中学生が人工妊娠中絶をする場合、必要なモノは本人たちの同意書だけです。

法律上、必要なモノはそれだけですから、自分たちの貯金や友達のカンパでお金を用意して、親に相談せずに人工妊娠中絶する中学生もいます。

そのような結果になってしまわないように、性教育は中学校に任せずに、親が責任を持って自分の子供に教えるべきことだと言えます。多くの親は、恥ずかしがって、そのようなことから目を反らす傾向にあります。

しかし、後々大変なことになってから対応することを考えれば、最初に対処しておく方が簡単で楽ですし、性教育も教育の一環として考えて、子供が中学生になれば、親が性教育をするモノだと覚悟を決めておくべきです。


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