文部科学省は、高校生向けの妊娠について説明した副教材を配布しています。その副教材によると、一番妊娠しやすい年齢は22歳とされています。それはグラフで説明されているのですが、22歳がピークで、年齢が増すごとに妊娠しにくくなっています。ちなみに、そのグラフでは、妊娠のしやすさは15歳と30歳が同じくらいになっています。
ということは、中学生くらいであれば、30歳以上の女性より妊娠しやすいということになります。
そのため、中学生が避妊せずに性交渉をすると、妊娠してもおかしくない訳です。しかし、妊娠するかも知れないということを理解できていない中学生は、いとも簡単に妊娠してしまいます。
中学生同士が交際して出産した場合、父親も母親も未成年ですから、当然当事者だけで生まれてきた子供を育てることは出来ません。そのため、双方の親も含めて、どうすべきかを話し合うことになります。
まず、出産する前に、産むのか堕ろすのかという問題があります。安全に中絶手術が出来るのは12週未満とされていますので、それまでに産むのか堕ろすのかを決める必要があります。
そして、産むことに決めた場合、産んだあと、赤ちゃんを誰がどこで育てるのかという問題が出てきますが、大抵は女子の自宅で育てることになります。何故なら、母乳をあげるなど、女子にしか出来ないことがあるからです。
実際には、産んだ女の子の親も一緒に面倒を見ることになります。というより、産んだ本人よりも長い時間、親が赤ちゃんに関わることになります。
何故なら、産んだ本人は中学生なので、普通に登校して授業を受けるからです。さすがに、クラブは辞めて、放課後以降の時間帯は育児に充てるかとは思われますが…。
それでも、高校進学を考えているのであれば、育児は親に任せることになります。
という訳で、中学生が出産した場合、普通に中学生活を送って、高校にも進学するとなれば、出産した本人の親がほとんど育児をすることになります。
そのため、育児より勉強を優先することになります。
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逆に、産んだ本人が、勉強など一切やめて育児に専念すると言っても、親がそれを許さない場合が少なくありません。やはり、親としては、子供に普通の教育を受けさせたいという気持ちが強いですから、赤ちゃんの面倒は親がみるので、子供は普通に学校へ行かせようとします。
少なくとも、未成年の間は、そのようにしようとする親が多いようです。これは、あくまで金銭的に余裕がある家庭での話になりますが…。
実際は、相手のことも含めて考えると、もっと複雑な話になるのですが、中学生同士であれば、一緒に暮らす訳にもいかず、男子は蚊帳の外という感じになってしまいます。
あとは、成人してから、責任を持って一緒に暮らすという意志を持ち続けられるかという点が問題になるのですが、多くの男子は、そこまでの責任感を持ち続けることは出来ないようです。そのため、中学生で出産すると、シングルマザーになる確率がかなり高いと言えます。
という訳で、中学生の出産は、産んだ本人には教育を普通に受けさせて、生まれてきた赤ちゃんは、産んだ女の子の親が面倒をみるというパターンになることがほとんどです。
そのような感じで赤ちゃんを育てることになるため、全てが中途半端になりがちです。中学生は中学生らしく生活をし、赤ちゃんを産むのであれば、責任を持って自分で育てられるようになってからでないと、どこかに歪みがでます。
そのしわ寄せが赤ちゃんにいくのであれば、やはり可哀相ですから、中学生で出産するということは、極力さけるべきかと…。これは、中絶を勧めているのではなく、子供ができるようなことはしないようにすべきということです。
中学生ではなく、高校生くらいであれば、また話は変わってくるのですが…。
いずれにしても、性交渉をするなという権利は誰にもありませんが、少なくともしっかりと避妊はすべきです。必ず避妊をするという責任感も持たずに、性交渉はすべきではありません。親がそのことを子供に伝えるのは気恥ずかしさもあるかとは思いますが、中学生くらいでは分かっているようで分かっていないことが多いため、教育の一環として「避妊」についても親が子供に話しをすべきです。それをしないがために、あとで困ったことになっている親は少なくないので…。
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