「勉強しなさい」と言って勉強したら奇跡です!
中学生になると、小学生の頃に比べ睡魔に襲われることが多くなります。眠たくなれば、仮眠を取ればいいのですが、あまりにも寝てばかりいると、すべきことが出来なくなります。
中学生がすることと言えば、概ね下記のような感じかと…。
①トイレ
②食事
③睡眠
④遊び
⑤勉強
⑥クラブ
⑦テレビ
⑧ゲーム
⑨スマホなど
①~⑦の中で、生きている限り絶対にするのが、①トイレ・②食事・③睡眠です。この3つをする以外の時間で、何をするかは、それぞれ全く違ってきます。ただ、中学生であれば、④~⑨などを多かれ少なかれやっているかと…。
何をどれだけするかは、個人差が大きく、家庭環境や親の考え方などの違いによっても、違いが出てきます。そのため、起きている時間帯に何をするのが良いと考えるかは、各家庭によって違いがあります。
ただ、何に対してもヤル気が出ず、学校から帰ってきて自宅に戻ってくると、ほとんど部屋に閉じこもって、パソコンやスマホでネットを見続けたり、ゲームをやり続けたりしている中学生もいます。
そのような中学生の場合、多くは夜型の生活スタイルになります。深夜までネットサーフィンをしたりゲームをしているため、朝はかなり眠い状態で登校することになります。そうなると、授業中に睡魔が襲ってきます。
中学校の授業中、実際に寝てしまう中学生は少なくないのですが、最初のうちは先生も注意をします。しかし、何度注意しても言うことを聞かない場合、授業中に寝ていても放っておかれるようになります。
それが当たり前のようになってしまうと、昼間は学校で寝て、自宅にいるときは夜遅くまで部屋で起きているという状態になります。
そのような中学生の多くは、クラブ活動などはせず、放課後は真っ直ぐ自宅に戻ってきます。そして、自宅にいると眠たくなるため、夕食までの時間は寝ていることが多く、親にすれば、自分の子供は勉強などせず、寝てばかりいるという風に見えます。
そして、夕食や風呂を済ませると、テレビを見たりゲームをしたり、パソコンでネットを見たりする以外は、特に何をする訳でもないため、親は「勉強しないさい」と口うるさくなります。
しかし、自宅で勉強する習慣が付いていない子供は、いくら「勉強しないさい」と諭したところで、「勉強する」ということが出来ません。
それは、勉強しなければいけないと分かっていてもです。何故できないかというと、嫌なことに立ち向かって、小さくてもいいので結果を出した経験が少ないからです。
そのため、やらなければいけないと頭の中では分かっていても、意を決して「やるぞ!」という気になれないのです。簡単に言えば、頑張ろうという気になれないという訳です。
そのような子供は、中学生に限りませんが、テレビを見たりゴロゴロしたりするだけです。
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ゴロゴロさせないために、親がすべきことは?
そして、「中学生が寝てばかりでどうするの?」「もっとしっかりしなさい」という言葉を親は連呼することになります。
しかし、そのような連呼で、ヤル気を出す中学生はまずいません。親の言うことなど、右から左ですから…。
ただ、そのまま放っておくと、本当に何に対してもヤル気が出せない人間になってしまいますので、何らかの対策は立てなければなりません。
そのためには、小さくて良いので結果を出させてやることです。
例えば、漢字を1日3つだけ覚えさせるのです。それで、翌日その3つの漢字を覚えているかテストしてみます。3つとも覚えていれば褒めてあげて、また新たに3つ漢字を覚えさせます。覚えていなかった漢字があれば、もう一度覚えさせます。
1日3つの漢字を覚えたところで、学校の授業には付いていけません。しかし、いつまでも全く勉強もせずにゴロゴロするだけの生活が続いて良いはずはないので、1日3つの漢字を覚えさせるのは、ゴロゴロするだけの悪習を絶ちきるための練習なのです。
勉強する習慣が付いていない中学生に、いきなり学校の復習をしろと言っても、集中力もモチベーションも続きません。そのため、誰にでも出来る簡単なことから始めるのです。それが1日3つの漢字学習です。
漢字を3つ覚えたという小さな実績が、翌日の勉強につながります。覚えていれば、親は褒めてあげることも大切です。
大抵の子供は、褒められれば嬉しいものです。例え、3つの漢字を覚えていただけのことであっても…。
そのようにして、漢字3つを5つに増やしたり、英単語も3つ覚えるようにするなど、少しずつ自宅での勉強量を増やしていきます。
親としては、学校の授業の復習させないと、学校の授業についていけないため焦るかと思います。しかし、自宅で勉強する習慣をつけさせない限り、毎日復習するというこは絶対に出来ません。
そのため、最初は学校の授業に付いていくことは諦めて、出来るだけ挫折しないレベルから始めて、毎日勉強する習慣をつけさせることが大切です。
本当は、小学生のときに、親が勉強する習慣を身に付けさせておかなければいけないのですが、それをサボった親は中学生になってから、自分の子供を見て焦ることになります。
しかし、そうなってしまったのは現実ですし、そのような子供に育てたのも親ですから、親がそこ目を反らさずに、自分で授業の復習が出来るようになるまで、親がしっかりサポートしてあげる必要があります。
子供に「勉強しないさい」を連呼しても、それで勉強するようになる子供は、千人に1人だと思っておいて下さい。
という訳で、中学生が寝てばかりの場合、親がすべきことは、子供が出来るレベルから始めさせてやるということです。その際、大切なことは、親が焦らないということです。
あれもこれもさせたいと欲張ってしまいがちですが、欲張れば欲張るほど、子供の負担が大きくなり、何もしない子供になってしまいます。
とにかく、最初はこんな低レベルから…ということから始めて下さい。それを続けることによって、子供は大きく変化する日が必ず来ますから安心して下さい。
スタートが多少遅れたとしても、普通の中学校の授業レベルであれば、あとでいくらでも追いつくことは出来ます。
超名門高校に進学するというのであれば別ですが…。
中レベルの公立高校へ進学するということであれば、中学2年の夏休みまでに勉強する習慣を付けさせることが出来れば、高校進学は何とかなるものです。
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