2013年に行われたBenesse教育情報サイトの調査によると、子供のお小遣いに関する調査結果は下記のようになっていました。
①子供に渡す1ヶ月のお小遣いは?
A.中学1年生
・75.0%:定期的に渡している
・22.9%:不定期に渡している
・2.1%:その他
B.中学2年生
・75.1%:定期的に渡している
・24.5%:不定期に渡している
・0.4%:その他
C.中学3年生
・73.7%:定期的に渡している
・24.4%:不定期に渡している
・1.9%:その他
②子供の1ヶ月当たりのお小遣いの額は?
A.中学1年生
・500円未満:2.9%
・500円以上:22.1%
・1,000円以上:54.3%
・2,000円以上:13.2%
・3,000円以上:5.4%
・4,000円以上:0.7%
・5,000円以上:1.4%
B.中学2年生
・500円未満:1.5%
・500円以上:11.4%
・1,000円以上:49.5%
・2,000円以上:23.8%
・3,000円以上:9.5%
・4,000円以上:1.8%
・5,000円以上:2.6%
C.中学3年生
・500円未満:0.9%
・500円以上:8.2%
・1,000円以上:38.6%
・2,000円以上:22.2%
・3,000円以上:23.4%
・4,000円以上:4.4%
・5,000円以上:2.2%
上記の中で、1,000円~3,999円だけを見れば、各学年は下記のようになります。
・中学1年生:72.9%
・中学2年生:82.8%
・中学3年生:84.5%
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という訳で、ほとんどの中学生は、1,000円~4,000円くらいまでが多くて、5,000円になると、かなり高額なお小遣いであるということが分かります。
各家庭によって、経済状況が違いますから、他人と同じようにする必要は全くないのですが、子供のお小遣いをどれくらいにすべきか迷った場合は、上記のデータは参考になるかと…。
あと、お小遣いを渡す家庭と渡さない家庭があります。これは、各家庭の考え方だけでなく、経済力も大きく関係してきます。ただ、毎月決まった金額のお小遣いを渡していない家庭であっても、子供が買いたいモノがあれば親に相談して、親がそれを了承すれば、お金を渡すようにしている家庭もあります。
お小遣いをもらっていれば、決まった金額内でやりくりする習慣が出来て、自己管理が出来るようになる可能性があります。
しかし、お小遣いをもらっていない子供でも、不必要なモノを買わずに、必要なモノだけを買うという考え方が出来るようになり、無駄遣いをしない習慣が身に付く可能性があります。
上記の調査結果を見ると、お小遣いを渡していない子供が圧倒的に少ないことが分かります。そのため、友達と同じように、お小遣い制にする家庭は多いようです。
要は、お小遣いを渡して自己管理させるか、お小遣いを渡さずに自己管理させるかということになるのですが、実際には、お小遣いを渡している子供のほとんどは、お小遣いが足りないと感じているようです。
そのため、お小遣いをもらっている子供は、お小遣いをもらうことが当たり前になっているため、「お小遣い廃止」を宣言すると、猛反発するかと思われます。
逆に、お小遣いをもらっていない子供は、必要なモノや欲しいモノがあれば、その度に親に相談すれば良いと思っているため、毎月決まった金額のお小遣いが欲しいと思っている訳でもないようです。
という訳で、子供にお小遣いを渡していれば、子供を管理しやすいように思えますし、子供も自己管理する練習が出来るように思われますが、お小遣いを渡さない教育方法でも、子供はモノの要否を自分で判断して、その上で親に相談することになりますので、どちらが良いとは言えないかと…。
ちなみに、家計に余裕がない家庭の場合、最初からお小遣い制にはしていない場合が少なくないようです。そのような家庭の場合も、お小遣いを渡していないからといって、子供に不満が溜まるということはないようです。
お金が欲しくないという訳ではないのですが、そういうモノだと思っていれば、それが当たり前になり、自然に物欲が抑制されるようです。
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