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中学生が帰宅時間を守らない:常態化させないためには?

最近は、学校が終わったあと、塾に行く中学生は多いのですが、中には電車に乗って塾に通っている子供も少なくありません。

そのため、帰宅時間が21時を過ぎる子供もいます。ただ、塾に通うというハッキリとした目的があり、遅い時間帯ということもあって、寄り道して帰る子供はほとんどいません。そのような中学生は、帰ってからも勉強するつもりでいますので、時間を有効に使おうとしますから…。

しかし、放課後にクラブ活動をする訳でもなく、友達と遊んでいるだけという中学生の場合、帰宅時間が少しずつ遅くなっていく傾向にあります。

帰宅時間が遅くなっても、あまり口うるさく注意しない親はいるもので、そのような親を持つ子供は、時間など気にせず遊び続けます。そのため、友達の中に一人でもそのような友達がいると、遅くまで一緒に遊んでしまいます。

友達と遊んでいて、門限を過ぎて帰宅した場合、親に叱られて、翌日は門限を守るように気をつけます。

しかし、そのようなことを何回も繰り返していると、子供の感覚は麻痺してきます。1度門限を破ると、それまで心の中にあった罪悪感みたいなモノがなくなっていきます。

そして、友達と遅くまで遊ぶことが普通になってきます。遅い時間帯に帰ると、親に怒られることが分かっていても、ズルズルと遊び続けてしまい、逆に、ここまで遅くなったら、もう何時に帰っても同じだという感じになり、深夜まで遊ぶようになります。

深夜まで遊ぶということは、いつも通りの時間に起きると、学校で眠たくなります。そうなれば、授業に集中することが出来ず、授業についていけなくなります。

そして、そのうち授業中に寝てしまうようになります。最初は教師も注意をしますが、頻繁に寝るようになると、呆れて放っておくようになります。

そのような状態になると、とりあえず登校はしても、授業中はボォ~としたり寝たりで、全く授業を聞かなくなります。そして、夜遅くまで遊ぶため、全く授業が分からなくなります。

そこまでいくと、登校はするが学校には行かず、遅刻して登校するようになり、給食を食べたら、終業時間を待たずに学校から抜け出すようになります。

そして、いつものように夜遅くまで遊ぶようになり、ついには帰宅しなくなります。帰宅しなくなると、翌日は気分次第で登校したり休んだりということになります。

ただ、中学生ですから、いつまでも自宅に帰らない訳にはいかず、手持ちのお金がなくなったり、風呂に入りたくなったときだけ帰ってくるようになります。

ここまでくると、手遅れです。親や教師がどれだけ注意をしても、真面目に生活を送るということは出来なくなります。

中学生のほとんどは、何となく高校へは行きたいと思っていますので、勉強しなければいけないということは理解できています。

しかし、上記のような状態にまで陥ってしまうと、イヤなことに立ち向かって頑張るということが出来なくなっていますので、まわりがどれだけ注意しても無駄です。

それは、「遅刻せずに登校する」「真面目に授業を受ける」「門限を守る」「自宅で授業の復習をする」ということを一切しない生活を送っているため、我慢するということが出来なくなっているからです。


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大人でも、イヤなことから逃げたり、しなければならないことを先送りしてしまうことは往々にしてあるのですから、中学生くらいでは、そのような状態に簡単に陥ってしまいます。

そうならないようにするには、最初の段階で悪い傾向にある友達と引き離すことが重要です。その友達が悪いのではなく、その友達と一緒に悪い方向へ進んでしまう本人が悪いのですが、悪い友達の影響は受けやすいため、何としてでもその友達と引き離さなければなりません。

逆に、引き離すことが出来なければ、最悪の事態にまっしぐら…という可能性がかなり高くなります。そして、親や教師が何とかしなければと思ったときには、手が付けられなくなってしまっているということになりかねません。

【友達と引き離す方法】
①クラブに入部させる
②習い事をさせる
③親が友達に遊ばせないことを伝える

しかし、学校に通っている限り、毎日友達と顔を合わせるので、実際には①~③の方法を実行しても、傷の舐め合いが出来る友達と居れば楽なので、友達と離れることはしません。

そのため、①~③の方法で友達と引き離すことが出来れば、かなり運が良かったと言わざるを得ません。

ただ、ほとんどの子供は、遅刻・早退・欠席をするようになっても、それなりに学校へは行こうとしますので、あまり学校へ行かず、夜遊びが常態化するのは一部の子供だけです。

しかし、自分の子供がその一部の子供になってしまった場合、親はかなり大変な思いをすることになります。

それは、どれだけ注意をしても、真面目な生活を送ることが出来なくなってしまっているからです。

そこまでの状態になっている場合、「万引き」「喫煙」「家族のお金を盗む」ということも普通にするようになっていると考えて間違いありません。

という訳で、中学生になって、帰宅時間を守らないということが常態化しないようにするには、そうなる前にクラブ活動に熱中させるなど、何らかの手を打っておくしかありません。一旦、悪くなってしまってからでは、親や教師がどれだけ手を尽くしても、ほとんど良い状態に戻すことが出来ないからです。

学校へ遅刻して行ったり、意味もなく早退したり、門限など気にせず家にも帰ってこないようになると、友達と引き離さない限り、どうにもなりません。

そうなった場合、家庭子どもセンターなどに相談し、児童養護施設などに入所させ、そこから中学校へ登校させるということも視野に入れる必要があります。

ちなみに、自宅から通える中学校へ転校させることが出来たとしても、自宅にいる限り友達と会えるため、生活が改善する見込みはありません。

そのため、自宅からかなり離れた場所にある児童養護施設に入所させ、そこから転校先の中学校に通わせると、とりあえず友達と引き離すことが出来ます。子供をそのような環境に置いたからといって、必ず真面目になるとは限りませんが…。


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