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中学生の睡眠時間:平均より少ない場合の弊害とは?

睡眠の重要性

睡眠は、疲れなどを取ってカラダを休めると同時に、生きていく上で絶対に必要なホルモンを分泌させるなど、様々な作用をもたらしますので疎かにしてはいけません。

しかし、中学生くらいになると、学校の授業が終わっても、クラブ活動や塾などがあり、帰宅してからも学校の復習をしたりで、睡眠時間を削らなければならない環境に置かれているのが実情です。

それでも、しっかり睡眠を取らなければ、体調を崩すだけでなく、様々な病気を引き起こしかねないため、睡眠を軽くみることは出来ません。

睡眠時のホルモン分泌で、特に重要視されているのが、成長ホルモンです。この成長ホルモンの分泌量が少なければ、身長の伸びに影響がでるだけでなく、カラダのあらゆる部分によくない影響をもたらします。

例えば、「記憶力や集中力が低下する」「情緒不安定になりやすい」「肌荒れを起こしやすくなる」「疲れやすくなる」「免疫力が低下する」など、あらゆる悪影響を引き起こす可能性が高くなり、生活習慣病のリスクを高めることになります。あと、睡眠時間が短い場合、太り易くなるというデータもあります。

そのため、しっかり睡眠を取らなければいけないのですが、特に成長ホルモンが多く分泌すると言われているのが、23時~深夜2時頃の間です。

従いまして、その時間帯にしっかり寝ているかどうかが、カラダ作りに大きく影響します。

中学生は、心もカラダも子供から大人に変わる大切な時期ですから、勉強などで夜遅くまで起きていなければならないとしても、出来るだけ23時からは寝るように心掛けるべきです。

ちなみに、睡眠時間が足りない日が続いた場合、いつもより多く寝ることで体調を取り戻すことは出来ますが、事前に長い時間寝ておいても、余分に寝ておいた分を後々の睡眠不足に割り当てるということは出来ません。

なお、中学生の睡眠時間の調査は様々な機関で行われていますが、中学生の平均睡眠時間は概ね7時間くらいです。おそらく、深夜0時頃に寝て、朝7時頃に起床するという生活パターンが一番多いかと思われます。


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文部科学省の調査結果

文部科学省の平成26年の報告によると、中学生の睡眠時間に関する調査結果は下記の通りでした。

中学生の睡眠に関する実態
①翌日に学校がある場合、深夜0時以降に就寝している:22%。
②学校から帰宅したあと、30分以上の仮眠をする:10.1%
③睡眠時間が十分だと思っている:24.8%

他には、就寝時刻が早いほど、「自分のことを好きだと思う割合」が高くなり、就寝時刻が遅くなるほど「イライラすることがよくある割合」が高くなる傾向にあることが分かっています。

あと、翌日学校がある日と無い日とでは、2時間以上の起床時刻のズレがある場合、授業中に眠たくて仕方がないときがある割合が高くなるという結果も出ています。ということは、登校日に関係なく、規則正しく同じ時間に起床するのが良いということになります。

という訳で、睡眠時間が少ない場合、概ね下記のような影響が出るということになります。

【中学生】睡眠時間が平均より少ない場合
①記憶力や集中力が低下する…学力が低下する
②情緒不安定になりやすい…イライラしやすくなる
③肌荒れを起こしやすくなる…ニキビなどが増える
④疲れやすくなる…ヤル気が低下する
⑤免疫力が低下する…病気になりやすくなる

一般的に1日8時間くらいの睡眠時間が必要と言われています。人生の3分の1は睡眠時間に充てなければならないということですから、睡眠を軽視する訳にはいかないことは誰もが分かっています。

しかし、中学生になると、クラブ活動・塾・予習復習・受験勉強など、学校生活以外の時間帯にすべきことが多くなります。となると、どうしても睡眠時間が削られることになります。

そのため、1日8時間の睡眠時間を確保するのは難しいとしても、23時に寝て朝5時に起きれば、6時間の睡眠時間は確保できます。しかも、23時に寝れば、1日の中で一番成長ホルモンが分泌する時間帯に寝ることも出来ます。

中学生になれば、やることが多くなり、睡眠時間を確保するのが難しくなります。しかし、規則正しい生活を送るためには、親や先生と相談して1週間のスケジュール表を作り、その通りに生活するしかありません。

中学生がスケジュール表を作ると、どうしても無理をするようなスケジュール表を作ってしまいがちです。無理をして頑張っても、あとで必ずそのツケが回ってきます。そのため、子供が無理をして潰れてしまわないように、親がしっかりサポートしてあげることが大切です。


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