勉強しない子供に怒鳴っても無意味!
勉強しない子供にイライラして、怒鳴り散らす親御さんがいますけど、それは全く意味がありません。
それは、怒られてヤル気を出す子供は、まずいないと言っていいからです。
褒められて伸びる子供は多いですけど、怒られて伸びる子供は滅多にいません。
怒られて伸びるということは、「何くそ!」という思いで頑張るということです。
そんな風に物ごとを捉えられる子供であれば、親が言わなくても自ら勉強します。
しないのではなく、出来ないのです!
中学生ぐらいになれば、勉強しなければいけないことぐらい分かっています。
ほとんどの中学生は、高校へ進学するのですから…。
だから、勉強したくないというよりは、「勉強すべきと分かっていても出来ない」と言った方が正しい表現になります。
その理由は、たったひとつです。
それは、小学生の間に、勉強する習慣を身に付けていないからです。
だから、勉強しない子供には、自ら勉強しようとするキッカケが必要なのです。
勉強する習慣が身についていない子供は、親に「勉強しなさい」と怒られて、自分の部屋に入って渋々勉強を始めても、すぐに他のことをしてしまうのがオチです。
誰にも見られていなければ、楽な方にいこうとするのは、大人も子供も同じです。
そのような子供に対して、塾に入れたらいいのでは…と考える親御さんは多いのですが、勉強する習慣が身についていない子供を塾に入れても、絶対に成績は上がりません。
いくら塾にいっても、毎日何時間もある授業を全て教えてもらえる訳ではないですから、自宅での勉強は絶対に必要なのです。
自宅で勉強しな子供の場合、塾は、親の小言から逃げられる場所になるだけです。
という訳で、毎日自宅で勉強する…ということを習慣にすることが、何よりも先決です。
中学3年になるまで全く勉強しなかった!
実は、私の子供も全く勉強をしませんでした。
私の子供は、小学生の頃からサッカー一筋で、放課後はサッカークラブで練習をしていました。
子供が入っていたサッカークラブは、自転車で1時間ぐらい掛かる所にありましたので、その練習が終わって帰ってくるのは、いつも夜9時頃です。
それから、お風呂に入って食事をしたら10時ぐらいです。
当然、体はバテバテですから、全く勉強などせずに、そのまま寝てしまいます。 親としては、疲れているのは分かりますけど、そのままでは高校へ行けないですから、勉強するように…とは言うのですが、本人は全く勉強などする気はありませんでした。
とにかく、頭の中はサッカーのことしか無かったですから…。
そんな状態で中学3年生になり、最初の懇談で「現状では、行ける高校はありません」と担任に言われました。
しかし、小学生の頃から中学3年生になるまで、全くと言っていいほど勉強をしてこなかったのですから、急に勉強しろと言っても、勉強をするハズがありません。
親に言われて、とりあえず教科書を開くことはしますけど、スグにトイレに行ったり、他のことをしたりして、結局何もしないまま寝てしまうという日々が続きました。
そんなとき、ネットであるテキストを見つけたのです。
それは、勉強をしない子供に、勉強する習慣を身に付けさせて、塾に通うこともなく成績を上げるという内容のモノでした。
それは有料のテキストですから、買うつもりはありませんでした。
価格が、かなり高かったですし…。
しかし、色んな本を読んでみても、ネットで色んな情報を探してみても、勉強しない子供に、勉強させる決定打となる情報は見当たりませんでした。
そこで、どうしたらいいんだろうと悩んでいたのですが、そんなときに、あのテキストのことを思い出しました。
そのテキストの内容が大したモノでなければ、お金をドブに捨てるようなものですが、もし、そのテキストを手に入れて、子供に勉強させることが出来たなら、塾に行くことを考えれば安いものです。
それで、ダメ元で買ってみることにしました。 そのテキストの内容は、下記のようなことが解説されていました。
① 子供が勉強したくなる動機付けの方法
② 親子関係を改善する方法
③ テストで点が取れる子供と、点が取れない子供の決定的な違い
④ どれだけ勉強しても成績が上がらない理由
⑤ 30日で成績が上がる勉強法
⑥ 国語の勉強方法
⑦ 社会の勉強方法
⑧ 数学の勉強方法
⑨ 理科の勉強方法
⑩ 英語の勉強方法
⑪ 副教科の勉強方法
⑫ 先生のタイプ別のテストでの点の取り方
他にも、予定表の作り方や、徹夜した翌朝にすべきことなど、子供のヤル気を引き出したあと、実際に何をどのようにすれば、テストの成績がアップするのかが詳しく解説されていました。
そのテキストは、問題集や参考書ではないので、数学の公式や英語の文法などは一切載っていません。
とにかく、まずは子供をヤル気にさせて、テストの成績をアップさせることだけに的を絞って解説されているモノです。
しかし、私の子供には最適なモノでした。
とにかく、毎日勉強するということを身に付けさせることが出来ましたから…。
そして、教科ごとに、どのような勉強をすれば良いのかが解説されていましたから、学校から帰ってきて、何をすればいいのか分からないということがありません。
やはり、親が「勉強しないさい」と言い続けるだけでは、子供は勉強しません。
しかし、そのテキストの通りに、私が上手く誘導してやることで、子供は意外なほど簡単に勉強するようになりました。
あとは、実際にテストで点が取れるかどうかです。
中学3年の1学期は、平均点が50点ぐらいでした。
点数だけを見れば大したことないのですが、中学1~2年まで全く勉強をしてこなかったので、基礎が全くできていなかったことを考えれば、私の子供にしては上出来でした。
中学2年までは、平均点が10点ぐらいでしたから、子供も俄然やる気が出てきたようでした。
それからは、私が何も言わなくても、子供が自分の意志で机に向かうようになりました。
そして、夏休みは、時間があれば勉強しているというような状態になりました。
まさに、ガリ勉状態です…。
その頃、子供に「勉強は面白いか?」と聞いてみたことがあったのですが、テストで点数が取れるようになって、勉強が面白くなってきたと言っていました。
そして、中学3年の進路相談のとき、「中レベルの高校なら大丈夫だろう」と言われるまでになっていました。
中3になって最初の懇談をしたとき、「このままでは高校受験は無理です」とハッキリ言われていたことを考えると、中3から急に勉強を始めて、中レベルの高校受験にGOサインを出してもらえたのは、親からすれば信じられないことです。
そして、実際に中レベルの高校に入学することが出来ました。
これは、全てあのテキストのおかげです。
あのとき、「値段が高いから…」と買わずにいたら、息子は中卒で働くことになっていたかも知れません。
それぐらい勉強をしていませんでしたから…。
私は、ネットで売られているモノは苦情が多いようなので、ネットで買い物はしません。
そんな私が、ネット通販で、何故あのテキストを買ったのか…、今から思うと不思議な感じがしてなりません。
子供のために何とかしなければという強い気持ちが、子供に必要なモノに巡り合わせてくれたのでしょうね。
ちなみに、息子は高校へ進学してからもサッカークラブに入部し、遅くまで練習をして帰ってきます。
しかし、中学生のときに勉強する習慣が身に付いているので、クラブで疲れていても、毎日復習だけは必ずやっています。
テストの成績は、クラスで一番になったりはしないですけど、それなりの成績はしっかり取っています。