コンドームは、100%安全ではない!
コンドームを付けて性行為をすれば、確実に避妊が出来ると思っている人は多いのですが、実はそうではないのです。
コンドームを付けていても、避妊に失敗する場合はあります。
① コンドームが破けた
② コンドームが外れた
③ コンドームに穴があいていた
上記のようなことは、滅多にないことだと考えている人は多いようですが、実は結構な確率で、上記のようなことは起きています。
正しい使い方をしていても、50人に1人は妊娠するという説もあるぐらいですから…。
いずれにしましても、精液が膣内で漏れてしまうということは、妊娠する可能性があるということです。
そのため、妊娠を望んでいない場合は、早急に対処しなければなりません。
性交のあとでも避妊は出来る!
一般的に、避妊は性交の前に準備するものですが、性交のあとにする避妊を「緊急避妊」と言います。 その緊急避妊をするのは、下記のような場合です。
① コンドームトラブル(外れた・破れた)
② 膣外射精に失敗した
③ 暴力的なレイプを受けた
緊急避妊の方法は、ホルモン剤を飲む方法と子宮内に避妊具を入れる方法があります。 ただ、子宮内に避妊具を入れる方法は、出産経験がない女性には適していません。 一方、ホルモン剤の場合、ヤッペ法とレボノル法の2種類があります。
①ヤッペ法
・薬剤名:プラノバール
・服用方法:性交から72時間以内に2錠飲み、その12時間後に再度2錠飲む。
・副作用:吐き気や嘔吐。
・価格:5千円~1万円ぐらい
②レボノル法
・薬剤名:ノルレボ
・服用方法:性交から72時間以内に、1度だけ2錠飲む。
・副作用:ほとんどなし。
・価格:1万5千円~2万円ぐらい
ちなみに、どちらの方法も、原則として医療保険は適用されません。
医療保険が適用されないため、価格は各医療機関が自由に決めていますので、上記のようなバラつきがあります。
なお、どちらの方法であっても、避妊率は100%ではなく、妊娠率は2%ぐらいとされています。
しかし、どうしても妊娠を避けたい場合は、上記の方法しか残されていません。 なお、決して安価ではないのですが、性犯罪による場合は、警察に届けを出せば、「犯罪被害者救済制度」によって、無料で処方してもらうことが出来ます。
コンドームの装着に関してですが、正しい装着方法を知らない男性は多くいます。
ましてや、中学生ぐらいの男子であれば、その確率が高いので、友達に教えてもらうことも出来ません。
だからといって、親や教師に聞く勇気はないと思います。
しかし、正しい装着方法を知らなければ、コンドームが外れやすくなるため、パートナーには知っておいてもらわなければなりません。
そのため、女性が正しい装着方法を知って、女性が教えてあげるしかないのです。
そのようなことを教えるのは、女性からすれば恥ずかしさもあって、ためらう気持ちが出てくるとは思われますが、妊娠してしまって、あとで後悔するぐらいなら、最初に教えてあげるべきです。
① 包皮を根本まで引き下ろす
② コンドームの精液だまりの空気を抜く
③ 亀頭に乗せてから途中まで巻きおろす
④ 根本の包皮を少し引き上げる
⑤ 包皮の上からコンドームをかぶせて根本までおろす
なお、コンドームを使用しても、50人に1人は妊娠すると言われていますので、ピル(低用量経口避妊薬)を使って避妊をすることも考えた方が良いでしょう。
ちなみに、ピルの避妊失敗率は、0.1%前後と言われています。